ホスファチジルコリンは、大豆・卵黄等から抽出されるレシチンに極微量含まれる成分です。
ホスファチジルコリンは脂肪の代謝や血中コレステロールの調整を助けるはたらきもあり、水と油を混ぜ合わせる乳化作用に優れています。
その他の分野でも広く利用されており、食品ではチョコレートやアイスクリーム、マヨネーズなどの乳化剤、肝機能の改善の医薬品や健康補助食品などにも使用されています。
美容医療では、脂肪溶解注射で使用する脂肪分解促進剤リポスタビルの主要成分として知られています。
ホスファチジルコリンの優れた乳化作用は、脂肪細胞内の油滴に蓄えられた脂肪の分解を促進します。
ホスファチジルコリンの研究においては、1980年代後半に黄色板腫(脂肪でできた腫瘍)の治療にホスファチジルコリンを用いたメソセラピー(直接皮下注射)が行われ、良好な結果がフランスにおいて発表されたのち、2003年には医師自身が行った痩身、体系矯正事例をまとめ、発表されたことをきっかけに、皮下脂肪の減少を目的とした脂肪分解注射としてホスファチジルコリン配合脂肪分解促進剤の皮下注射が盛んになりました。
化粧品表示名称は、「ホスファチジルコリン」または「水酸化レシチン」といいます。